モナコ公国の中心部はモンテカルロと呼ばれる地区である。カジノやF1の開催でその名を知る人も多いことだろう。
モナコ公国は4つのカルティエと呼ばれる地区にわかれており、そのカルティエの一つがモンテカルロである。そしてそのカルティエ・モンテカルロの中に、さらにモンテカルロ区があるからややこしいのだが、最も中心のエリアだと思えば良い。
モンテは山、カルロは国によってカルロスとかカールとかシャルルとかチャールズに発音が変わる人名のことだろうというのはすぐにわかる。由来は19世紀のモナコ大公シャルル三世から来ている。領土の大半を失いつつも独立国としての主権を確立し、カジノとリゾートによる観光国家の礎を築いた功績により、シャルルの山=モンテカルロと呼んでいるのだ。
まさにセレブタウンという雰囲気の綺麗な街である。どこに行っても物価も高いが、路地を散策するのは悪くない。観光が主要産業で第一次産業や第二次産業がほとんどない特殊な国で、不思議な違和感が漂うように感じる。いろいろ興味深い。
【写真】2015年10月
【文章】2019年3月