最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

モナコ Monaco

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

モンテカルロの街並み

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 モナコ公国の中心部はモンテカルロと呼ばれる地区である。カジノやF1の開催でその名を知る人も多いことだろう。

 モナコ公国は4つのカルティエと呼ばれる地区にわかれており、そのカルティエの一つがモンテカルロである。そしてそのカルティエ・モンテカルロの中に、さらにモンテカルロ区があるからややこしいのだが、最も中心のエリアだと思えば良い。

 モンテは山、カルロは国によってカルロスとかカールとかシャルルとかチャールズに発音が変わる人名のことだろうというのはすぐにわかる。由来は19世紀のモナコ大公シャルル三世から来ている。領土の大半を失いつつも独立国としての主権を確立し、カジノとリゾートによる観光国家の礎を築いた功績により、シャルルの山=モンテカルロと呼んでいるのだ。

 まさにセレブタウンという雰囲気の綺麗な街である。どこに行っても物価も高いが、路地を散策するのは悪くない。観光が主要産業で第一次産業や第二次産業がほとんどない特殊な国で、不思議な違和感が漂うように感じる。いろいろ興味深い。

【写真】2015年10月
【文章】2019年3月

ラデュレ・モナコ店のマカロンタワーと一流を知ることの意義

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 フランスのマカロンの名店ラデュレ。モナコにもお店があった。ラデュレのマカロンは文章では形容しがたいのだけれど、味も口当たりも上品でしっとりまろやか。時間が経ってしまうと表面が固くなってくるので、できるだけ早く食べた方が、特にその口当たりのしっとりまろやかさが味わえる。今まで日本で食べたことがある安物のマカロンはマカロンじゃなかった、と思えたくらいだ。

 しかし小さなお菓子のわりに、マカロンは結構高価だと思う。為替にもよるが、確か1個200~250円くらいだったと記憶している。つまりこの大きいほうのタワーのマカロンだけ(台座などを含まず)で数万円になるということだ。またこのラデュレ、マカロンを詰めてくれる箱がシックでオシャレだったり、可愛いのがあったりで良いのだが、この箱がまた高い…。

 パフォーマンスは人の受け取り方次第だ。それでもコストとパフォーマンスが見合っていると感じる人も居ると思うし、だから商売が成り立っている。私にとってどうかと問われれば、普段買って食べるには高価すぎるが、全くコストパフォーマンスを感じないわけではなく、大切な来客がある時など、たまには悪くないと思える。

 私は基本的に合理主義者だと思うので、ブランドにはあまり興味はない。デザインやブランド名だけで高くなるのは、私的にはお金を払う価値がないものだ。見栄を張りあう相手も特にいない。ただしお金を払うだけの質の高さ等の価値があるのなら話は別だ。

 お金を出せば良いもの・美味しいものが手に入るのは当たり前のことだ。だからこそ安くて良いものが素晴らしいのだと常々思っている。安くて良いものの実現に費やした努力と工夫に価値があると思うのだ。

 しかし、だからこそ一流のものを知る・触れる、ということも大事だ。これは単に常々贅沢をしたり見栄を張るためではなく、安くて良いものを見つけるセンサーを敏感にするということに繋がるからである。上質のもの・一流のものを知らないと、なんというか自分の体験に幅が増えない。高価なもの、安価なもの、良いもの、まぁまぁのもの、悪いもの、色々と知ってはじめて、安くて良いものがわかるようになってくる。いや、わかるというより、自分の好みや価値観が形成される、と言った方が正しいかも知れない。そうして初めてそれに払う対価が妥当か、周りに惑わされず自分なりにきちんと判断できるようになるのだと思う。

【写真】2015年10月
【文章】2016年7月

セレブリティの国モナコの象徴 カジノ・ド・モンテカルロ

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 モナコ公国は南フランスに隣接する、というよりフランスに囲まれている立憲君主制国家である。今は亡きアメリカの女優グレース・ケリーが王家に嫁ぎ、王妃となったことでも有名だ。小さな都市国家であり、モナコの市がそのまま全領土である。

 世界でも有数のセレブが居を構えるところとしても知られている。物価も高く、そもそもお金持ちしか生活を維持できないため、資産額や収入・職業などが審査され、限られた人しか住むことができない。そのためもあって、治安の良さには定評がある。

 小さな都市国家であるため、農業や工業はなく、主たる産業は第三次産業であり、カジノ、レジャー、セレブ向けのショップ、などの観光やそれに付随するものが主な収入源である。

 どちらかと言えば私のような貧乏旅行者が好んでいく場所ではないが、これもまた経験の一つである。

 さて、そんなモナコの象徴といえば、カジノ・ド・モンテカルロ。写真正面の建物である。時間がなかったので中に入ってはいないが、ここで記念写真を撮る旅行者が多かったので、私も携帯で一枚収めておいた。夜にはライトアップされ、また違った雰囲気がある。

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 パリのオペラ座を作った建築家ガルニエによる建物で、外から見るだけでも優雅な様相だ。世界のセレブも訪れるカジノだということで、やはりラスベガスやマカオあるいはシンガポールなどより格調高く、当然ながらドレスコードも設けられているとのこと。

 ただしモナコには他にももう少し庶民的なカジノもあるとのことで、気軽に楽しむ場合はそちらでも良いのかも知れない。これも時間がなくて行ってはいないので、申し訳ないが雰囲気はお伝えすることはできない。

【写真】2015年10月
【文章】2016年6月
  
プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



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    2016/6/2開設