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 マスジッド・アブドゥル・ガフールは、シンガポールのリトルインディアと呼ばれる地区にある美しい造りの大きなモスクである。

 シンガポールは人口の約80%が中華系であるが、残り20%の大半を占めるのがインド系とマレー系である。その他にもアラビア系の人々も結構多い。シンガポールには中華街・チャイナタウンの他にもリトルインディアと呼ばれるインド人街、アラブストリートと呼ばれるアラブ人街などがある。

 多くの人種が集う都市であるため、街中には中華系寺院だけでなく、モスク、ヒンドゥー寺院なども点在している。中ではサリーを着た女性なども見かける。

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 しかし、この様式はちょっと不思議だ。あまり建築には詳しくないのではあるが、インドとヨーロッパとアラビアの様式がすべて混じっているように見える。主に地中海沿岸の北アフリカでは、ヨーロッパとイスラム文化が融合したムーア様式というのがあるが、それに更にインドが混じったような不思議な感じだ。

 この装飾の繊細さと色使いがまた鮮烈で、とても美しいと感じた。この繊細さと文化の混じり具合が、私にはとてもシンガポールらしく思った。

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 こちらのモスクでは土足禁止であった。タイのヒンドゥー寺院もそうであったし、モスクやヒンドゥー寺院では境内土足禁止というところも結構あるようだ。

【写真】2011年11月
【文章】2016年8月