最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

河北省

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

北京から日帰りでも行ける小さなポタラ宮

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 ポタラ宮と言えば、チベット仏教や旧来政権の中心となるチベットの首府ラサにある宮殿であるが、北京より約230Km北に位置する河北省承徳には、このポタラ宮によく似た建物がある。以前の記事などで何度か触れているが、承徳は、清代には皇帝の避暑地、すなわち夏季の臨時首都となった都市だ。

 この建物は現地でも小ポタラ宮(小布达拉宮)と呼ばれている。正式な名前は普陀宗乘之庙の言うらしいが、普陀というのもポタラと同源である。乾隆帝の還暦とその皇母の八十歳を記念し、チベットのポタラ宮を模して造られたものだそうだ。

 元のチベットのポタラ宮は、単体では世界最大級といわれる建物である。小ポタラ宮と言っても、かなりの巨大建造物だ。周囲の伽藍と比較していただいても、その大きさが見て取れると思う。

 ちなみにこの全容を鳥瞰したのは、皇帝の避暑地の広大な庭(?)からである。北西の部分近くが丘になっていて、そこからの眺めはとても素晴らしかった。

【写真】2013年7月
【文章】2018年11月

清の最盛期の皇帝

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 北京から北へ約230kmにある承徳の街は、清代に於ける皇帝の避暑地であり、夏は政務も行われた場所であった。今ではそれらの施設群が世界遺産にも登録されており、北京からも日帰り可能な観光都市となっている。 
 世界遺産やその周辺には、清代の皇帝に因んだ壁画や展示なども数多い。末期には欧州や日本の軍事的あるいは政治的な侵略を受けボロボロにされてしまう清朝だが、黄金時代はそれより200年近く前の第4代~第6代皇帝の時代、いわゆる『三世の春』である。

 清朝最盛期の三世の皇帝は康熙帝・雍正帝・乾隆帝と呼ばれるのが一般的であるが、これらはその皇帝が地位についている時に使われていた元号である。

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 清朝は漢民族ではなく満州族が建てた国であり、清朝の皇帝は一般的に呼ばれる元号の他に、世宗や高宗などといった中国の皇帝の号(廟号)、満州の号、モンゴルの号(ハーン名)、それに苗字の愛新覚羅で始まる実際の名、と実に多数の名前を持っていた。

 この三代には、皇帝自ら指揮をとって陶磁器文化を発展させており、名品も数多く残っているが、作られた時代を康熙・雍正・乾隆などの元号で称するのが通例である。故に清朝の歴史は知らなくても、これらの元号を耳にしたことがある方は多いのではないかと思う。


 清は漢民族以外の民族が中国を長期間支配した珍しい国家である。しかも末期には列強の侵略を許してしまった。現代の中国の映画や小説でも、漢民族のそれらに対する複雑な感情が見え隠れしている作品が少なからずあるように感じる。これからの中国や日本も含めた周辺民族がどうやって歴史や事実を飲み込んでいくのかはわからないけれど、清代の遺産などを見ると少しばかり歴史について考えてみたくなったりする。

【写真】2013年7月
【文章】2017年9月

山頂にそそり立つ奇岩 承徳の磬錘峰

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 河北省の承徳は、山々に囲まれた街であり、清代には皇帝の避暑地があったところである。

 承徳を囲む山々の一つである磬錘峰は、その頂きにある奇岩が威容を誇る。棍棒のような奇岩は、風化によって周囲が削られることによりできたものらしい。岩の形状から、この山は棒錘山とも呼ばれているそうである。

 山の麓からも良く見えるが、山自体はそんなに高くはなく、1時間程度で登れるとのこと。残念ながら当時は北京からの日帰りで訪れており、時間が足りなかったため、登るのは断念した。また訪問する機会があればチャレンジしたい。ただし、写真左下にうっすら写っているが、リフトもあったので、しんどいのが嫌な人はそれで登るのも良いかも知れない。

【写真】2013年7月
【文章】2016年9月

池と化していた承徳のバスターミナル

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 河北省の承徳は、首都北京から北東におよそ230km、バスで3~4時間程度である。清朝の皇帝の避暑地および夏は政務も行われた場所であり、それらの施設群が世界遺産にも登録されている。北京からの日帰りも十分可能な圏内である。
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 バスターミナルに着いて驚いた。北京でも前日の夜に強い雨が降ったが、当日には道中にその名残もなく、すっきり晴れた日だった。だが、バスターミナルは半ば池と化していた。水はけが悪いとか言う問題ではないような気がする。雨が降るたびに池のようになってはたまらない…いや、水はたまるのだが。断っておくが、他のところでは水たまりなどの雨が降った名残すらほとんどなかったし、雨でここだけが大被害を受けたというわけではなかったはずである。

 配管がつまった等の何らかのアクシデントがあったのだとは思うが、なかなか見られない光景だ。やはり旅のちょっとしたトラブルやアクシデントはよく覚えているものである。

【写真】2013年7月
【文章】2016年8月
  
プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



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