最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

ドイツ シュツトゥガルト Germany - Stuttgart

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

フランクフルトはルフトハンザドイツ航空の根城

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 ルフトハンザドイツ航空は欧州でトップクラスの規模を誇るドイツの航空会社である。スターアライアンス創立メンバーのうちの一社でもあり、複数の日本の空港にも乗り入れしているので、ご存じの方も多いことだろう。
 中世にドイツ北部を中心に発達したハンザ同盟をご存じの方もいらっしゃるかと思うが、ルフトハンザは英訳するとエア・ハンザ、つまり空旅に於けるハンザ同盟という意味で名付けられたのだそうだ。

 フランクフルト空港はこのルフトハンザドイツ航空の最大のハブとなっている。私もこの時はルフトハンザドイツ航空を利用していたのだが、到着したターミナルは見渡す限り同じマークだった。そういえばアメリカのシカゴの空港はUA一色だったと思い出したりもした。

 ルフトハンザドイツ航空のマークは鶴がモチーフとなっている。日本でもJALが鶴のマークを用いている。同じ鶴をモチーフとしているのに、JALの鶴丸がなんとなく和風に見えるのは、日の丸の図案や色と関係があるのだろうか、とふと考えたりもした。

 鶴は細長い足に大きな白い翼といった独特の姿を持つ。それ故だと思うが、中国では古来より仙界に住むとされているし、日本も含めて昔話に登場したり、長寿のシンボルとされたりなど、神秘的な存在である。欧州でも鶴はやはり神秘的な存在であるのは変わりないようだが、私が知る限り中国や日本とは少し印象が違うようにも感じる。

 中世ヨーロッパで見られる動物の寓話において、鶴は夜の警護役として登場したりする。キリスト教誕生以降の欧州の世界観は、大雑把には『光と闇との対立』だと私は思っているのだけれど、暗闇に光明が差すかのように白い翼が浮かび上がっている、というのが欧州における鶴の印象だと思う。抽象的で申し訳ないが。

 こういった印象の違いがマークの違いを生んでいるのだとしたら面白い。勝手な想像にすぎないのだけれど。

【写真】2015年7月
【文章】2017年8月

劇場の外でも観劇を ~シュツトゥガルト・バレエ劇団~

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 いつも巡回させて頂いているエレナさんのブログにて、シュトゥットガルト・バレエ団の記事を拝見致しました。そういえば、と想い出が蘇りましたので、携帯から写真を探し出してみました。

 バレエ団の詳しい内容などにつきましては、リンク先のエレナさんのブログをご覧頂くとして、私のちょっとした思い出話でも。

 このときも出張で一週間ほどシュトゥガルトに滞在していたのですが、仕事でやることが多く、毎日夜中までホテルで仕事をし、休日も出かけられませんでした。しかし、日曜日の夜くらいは現地駐在の方と街中で夕食を、ということになりました。

 街の中心部を散策していると、大きな音でクラシック音楽が聞こえてまいりました。どこかで屋外コンサートでもやっているのかと思いました。私も現地駐在の方もクラシック音楽は好きなので、ふらふらと音のする方につられて歩いていきました。

 場所はちょうどシュツトゥガルト・バレエ団の劇場の前のあたりでした。中で公演がやっているらしいのですが、その外の広場にも巨大な画面とスピーカーが設置されていました。劇場に入りきれなかった人なのかどうかはわかりませんが、とても多くの人々が画面の前に陣取り、バレエと音楽を楽しんでいました。写真をご覧の通りです。

 近くにはワインやゼクト(ドイツのスパークリングワイン)を売る露店なんかもできていて、我々もちょっと一杯やりながら楽しみました。束の間でしたが、楽しい休日の夕べとなりました。

 欧州、特に私が行ったことある中ではドイツは、クラシック音楽が身近で手軽に楽しめる国だと感じます。私は行ったことがないのですが、たぶんオーストリアとかポーランド、ハンガリーとかでもそうなんだろうなぁと思います。

 日本で有名な楽団、例えばNHK交響楽団や東フィル、東シティフィルなんかが演奏会をしていて、ホールの外側の公園なんかにビジョンやスピーカがあったとして、こんな風になるでしょうか…たぶんならないと思います。

 思えば、日本におけるクラシック音楽は、学校で無理やり習わされるもので、やたら西洋を持ち上げた古臭い文明開化時代の風潮の名残になっていないでしょうか。そこから転じて、格式ばっている、上品でお高くとまっている、しかつめらしい、という印象になってしまっている気がします。

 しかし私は、音楽はもっと自由であって良いと思います。西洋にも東洋にも、古い音楽には素晴らしいものが多くありますし、むしろ今まで愛されてきて残っているのだから、素晴らしくないほうが不思議なくらいです。クラシック音楽だけでなく、演歌でも民謡でも、変なイメージや型にはめることなく、もっと手軽にポップに楽しんだら良いのだと思っています。

【写真】2015年7月
【文章】2017年5月

ドイツのスーパーで買って寝酒に飲んだワインの思い出

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 ドイツには出張で2度ほど滞在したことがある。

 休日はほとんどなかったし、ホテルに戻ってからもその日のまとめや次の日のネタの仕込みなど、毎日夜中まで仕事をしていた。そんな中で楽しみの大部分を占めたのが、夕食とそれに合わせて飲むビール、そしてホテルに戻って仕事を終えてから寝る前に飲むワインくらいのものだった。

 仕事を終えた後、ホテルへの帰り道のLidl(ドイツ最大のスーパー)で、水やちょっとした夜食、寝酒用のワインなどを買っておいた。

 ドイツはビールが有名であるし、非常に美味しい。日本のビールはそれはそれで美味しいと思うが、別の酒であるかのようなドイツのビアは、それはまたそれで心地よい。が、ここではビールについては割愛させて頂くとしよう。

 ご存じかとは思うが、ドイツはビアの他にワインも有名である。日本に居るときもバーデンやモーゼルのワインなんかはしばしば買っていたのだが、ドイツのスーパーで売られているワインのほとんどは、日本よりもメチャクチャに安い。フランスでもそうだったが、空港で売られていたワインでさえ、日本の半額くらいだった気がする。輸入モノだと仕方ないが。

 シュツトゥガルトに滞在していたので、産地が近いワインを選ぶなら、バーデンかヴュルデンベルクあたりを選ぶべきだったのかも知れない。しかしドイツ産のワインはどれもお手頃価格だったし、一人でスルスルッと飲めるのがいいかなと思って、私の好きな山のお転婆娘系リースリング、モーゼルを選んだ。

 日本ではみたことのない銘柄も多いし、どうせなら日本で飲んだことをないものを選んでみたかった。ただし、どれが美味しいのか好みなのかサッパリわからないので、完全にフィーリングだ。

 味は両方とも概ね期待通りで典型的なモーゼルのリースリングだった。あまり甘すぎずスッキリとしながらも、リースリング特有のスパイシーというのか表現方法がわからないが、味を単純にさせない雑味がやってくるので、安価であるもののそんなに安っぽくはなかったと記憶している。

 ビアとワインが安くて美味しい土地って、好きな人には本当にたまらないと思う。

【写真】2015年7月
【文章】2017年4月

ドイツで見たドンドゥルマ(トルコアイス)のお店

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 ドイツで見たドンドゥルマのお店。

 ドンドゥルマとは、日本では一時期トルコアイスとして流行った氷菓子で、トルコ語で『凍らせたもの』という意味だとのこと。実はトルコだけでなく、中央アジア一帯で同様の氷菓があるらしい。

 粘り気のあることで有名で、剽軽な店のおじさんがお客さんにできあがったアイスを手渡す寸前に、ひょいっと逆さまにして笑いを取るような光景もしばしば見かける。この粘り気は主に西アジアから東欧に昔から伝わるサレップという植物由来のデンプンに似た粉によるもので、トルコでは飲み物や料理、デザートまで幅広く用いられる。

 ところで、チャイナタウンや中華料理店等の華人向けのお店は世界中に多く見られ、そのネットワークは広がっている、といったことを、ボストンのチャイナタウンの記事をはじめとして何度か書いたが、思えばトルコ料理屋、あるいはケバブ屋さんやドンドゥルマ(トルコアイス)の屋台なども世界のあちこちで結構多く見かける気がする。

 広大なユーラシア大陸に於いて、ちょうどヨーロッパとアジアの境目となるトルコ。大航海時代までは、その両方の行き来はほぼ必ずトルコを通ることになる。いわば文化の中継地点であったのだ。そんな文化の土壌を持つトルコでグローバルな考え方がないわけがない、と思ったりする。

 ちなみに私はトルコには行ったことがない。いや、正確にはトランジットで2~3度空港は利用しているので、その地を踏んだことはあるが、入国はしたことがない。なかなか休暇や旅行代金の都合もあって、十数年来の間、私の行ってみたい国ナンバー1の座に留まっている。あまり年を取らないうちに行っておきたいものだと思っている。

【写真】2015年8月
【文章】2017年2月

ドイツの高速鉄道ICE

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 ドイツの高速鉄道はICEと呼ばれている。InterCity-Expressの頭文字であるとのこと。直訳すれば『都市間特急』と言う感じだろうか。

 上の写真はシュツトゥガルトの駅にて。ハンブルク=アルトナ行きと書いてあった。ただし、ICEはドイツを中心に走っているものの、フランスのTGVと同様に周辺の国々に乗り入れする国際列車も多く運行されているそうだ。

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 ICEと言えば私が思い出すのは、1998年の大きな事故の記憶だ。当時日本でも大きく報道された。高速走行中の列車が脱線して道路橋に衝突し、100人を越える死者を出したという、世界でも類を見ない鉄道事故である。

 昔、事故の詳細は色々自分なりに調べてみたが、ここでは説明は割愛する。ICEはこの事故後、スピード競争だけに目を向けず、車両メンテナンス強化や事故防止対策を徹底し、さらには路線網の拡大やサービス拡充といったソフト面などを重視する方向へ舵を切ったとのことだ。

 自動車も鉄道も航空機も、もちろん自転車や徒歩でも、どれだけ安全に気を配っても事故は起こってしまうものなのかも知れないし、事故が起こるから文明の利器を使うのをやめる、というわけにはいかない。そもそも、機械製品がない時代でも、馬に蹴られて死ぬ事故はあるし、歩いていても橋や崖が崩れたり、落石や落雷で死ぬこともあるだろう。

 このことに限らず「悪いことが起こったから(起こるから)反対」と言うだけでは、進歩というものはないのだろうと思ったりする。これは自身への教訓でもある。

【写真】2015年7月
【文章】2016年12月
  
プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



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