最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

メキシコ Mexico

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

アメリカ=メキシコ国境のフェンス

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 日本は島国ゆえに陸上に於ける国境を有していないが、世界中にはさまざまな国境がある。特別な手続きなしに越えられる国境もあれば、旅行者には開放されていない国境もある。武器を持って睨みあっている国境線もある。

 写真はアメリカとメキシコの国境で、橋を挟んで右側がアメリカ、左がメキシコである。アメリカ側には見えなくなるまでフェンスが続いていた。夜間に見張るための照明も等間隔に並んでいる。少なくとも都市部はずっとこれが続いているのだろうと思われる。

 アメリカ=メキシコ間は、世界で最も越境者が多い国境とされる。不法越境を含まずに年間3億人を超えるそうなので、一日100万人程度が行き来していることになる。実際、私が訪れたメキシコの国境の街の会社にも、アメリカに家がある越境通勤者は少なからずいた。彼らと話しをする機会もあったのだが、両国の経済や治安、生活水準の違いが大きな理由のようだ。

 この米墨間の国境は不法越境が多いことでも有名である。年間数百万人ともいわれる不法越境は、アメリカへの麻薬流入の大きな原因にもなっている。昨今ではトランプ大統領が国境線にフェンスを作ると公約して話題になったが、実は氏が初めて主張した対策案というわけではなく、以前からアメリカでは不法移民対策として議論されているし、写真を御覧の通り都市部には既にフェンスがある。それでもこれを乗り越えて不法越境する者や、フェンスがない砂漠や山岳地帯を超えて越境を試みる者も多く、死亡者も多数出ている。

 米墨間の国境線はアメリカの4つの州とメキシコの6つの州にまたがり、全長は約3100㎞である。数字を言われてもピンとこないが、東京とフィリピンのマニラの間、あるいは北海道の先から沖縄の端までくらいだ。この長い長い国境線にフェンスや壁を作ったり、監視員を置けば、いったいどれくらい費用がかかるのだろうか。

 そういった費用面だけでなく、様々な長所短所、あるいは道義的な配慮なども議論され、いまだ結論には至っていないように見える。例えばアメリカ南部では不法移民の安い労働力が農業などの支えになっているという既成事実もある。本当か嘘か知らないが、厳しく取り締まっても不法に越境を試みる人が減るわけではなく、結果的には死者が増えただけ、と聞いたこともある。

 現代の万里の長城のようなものを作るのが、正しいのか正しくないのかは、私にはわからない。後世の歴史家が決めることなのだろう。ただしベルリンの壁や朝鮮の38度線を見ても、痛ましい歴史と評されることはあっても、輝かしい功績と言われることはないのかも知れない、と思ったりもする。

【写真】2015年9月
【文章】2018年7月

世界で最も危険な都市だったシウダー・フワレス

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 メキシコのチワワ州シウダー・フワレスは同州最大の都市で、アメリカのテキサス州エルパソとの国境を有する。

 正確な時期は覚えていないが、21世紀に入った頃より『戦争・紛争のある地域を除くと世界で最も危険な都市』とされていた。国境の街の工業は著しい発展をとげたが、貿易関連の国の政策による農村の疲弊や溢れた失業者の流入によって治安が悪化し、暴行や誘拐、それに密入国などが横行した。加えて麻薬カルテル間の抗争が勃発し、軍や警察も絡んで、街中でも銃撃戦が繰り広げられることも珍しくはなかったそうだ。

 2012年頃より他所に抜かれて『世界で二番目に危険な都市』になったらしいが、一位が二位になったところで何ら変わることはないだろうし、よく考えてみれば他所が悪くなっただけでシウダー・フワレスの治安が良くなったことを示しているわけではない。

 私がシウダー・フワレスを訪れたのは仕事のためだった。訪問先の会社でも、すぐ前の道で銃撃戦があったのだと聞いた。そのためか会社の警備は厳重で、刑務所のような高い壁に囲まれ、大きく重い門は社員が出入りするときだけ開かれていた。

 三日間ほど滞在したが、ほとんどホテルと会社の往復だけしかしていない。忙しかったこともあるが、治安がよくないので、あまり出歩かないようにと言われてもいた。出かけたのは近くのレストランへの食事と、スーパーに買い物に行ったくらいだ。そのおかげか危険な事件もなく三日は過ぎた。

 治安が悪いと言っても、別にスラム街が広がっているわけではない。一見しても普通の街が広がっているだけだった。何か事件があれば一変するのだろうけれど、普段は空気がピリピリしているわけでもなく、どちらかというとのんびりとした雰囲気だったように思う。もっとも、私はほんのごくわずかな一部しか見ていないのだけれど。

 この写真の日は、私の誕生日だった。たまたま危険と言われる場所で誕生日を迎えることになってしまったのだけれど、異国の青い空が祝福してくれているような気がした。

【写真】2015年9月
【文章】2018年4月

お好みでサルサソースを作ってくれるメキシコのレストラン

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 メキシコには数日しか滞在したことがない。治安が悪いところだったので、あまり出歩かないようにとは言われていたが、せっかくなのでホテルの近くのメキシコ料理のお店に行ってみた。

 すぐに上の写真のようなセットを持ってきて、『辛いのは好きか』などの好みを聞きながら、具材や香辛料を組み合わせてサルサソースを作ってくれる。日本ではビン詰めのものなども売っているが、やはりその場で作ってくれるものは、香辛料の香りの鮮度や混ざり方が違うように感じる。

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 こんな感じで、どの料理を頼んでも、トリティーヤチップスやパンとサルサソースは付いてくるものらしい。メインの食事が来る前に、これでビールを一杯やると最高だ。

 メキシコといえば日本ではコロナビールが有名だが、それ以外にも結構たくさん銘柄がある。総じてアメリカのビールよりも美味しいと私的には思う。メキシコと多くの国境を有するアメリカのテキサスでもメキシコ産ビールは多く売られていた。

【写真】2015年9月
【文章】2016年9月

  
プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



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