南仏カンヌの街で、少し小腹が空いたか喉が渇いたのだったか忘れてしまったが、小さなお店に入った。この写真のすぐそばだったように思う。飲料やスナック菓子などが置いている小さなコンビニというか、日本で一番近しい雰囲気は駅の売店と言った様子のお店だった。
お店で少しばかり物色していると、BGMで聞き覚えのある曲が流れてきた。20年前・・・いやもっと以前だっただろうか、ともかくかなり昔に聞いていたフランスの歌手ミレーヌ・ファルメールの曲だ。
ミレーヌ・ファルメールは一応日本でもCDが売られていて、私も当時購入したのを今でも数枚所有しているが、フランスでは絶大な人気を誇っていたものの、日本ではあまり知られていなかったように思う。
透明感のある声と、近代フランス芸術に多い(と私的に勝手に思っている)退廃的というか倒錯的、それでいて甘美な歌詞や雰囲気に、なぜか不思議なドキドキ感、覗いてはいけないものを覗くような感覚になったりしたものだ。当時そんな言葉はなかったが、中二病というのに近いのかも知れない。
PV初めて見たけど、すごく長い…曲が始まるまでも3分近くあるし…
エロイヨ…(ボソ
お店で少しばかり物色していると、BGMで聞き覚えのある曲が流れてきた。20年前・・・いやもっと以前だっただろうか、ともかくかなり昔に聞いていたフランスの歌手ミレーヌ・ファルメールの曲だ。
ミレーヌ・ファルメールは一応日本でもCDが売られていて、私も当時購入したのを今でも数枚所有しているが、フランスでは絶大な人気を誇っていたものの、日本ではあまり知られていなかったように思う。
透明感のある声と、近代フランス芸術に多い(と私的に勝手に思っている)退廃的というか倒錯的、それでいて甘美な歌詞や雰囲気に、なぜか不思議なドキドキ感、覗いてはいけないものを覗くような感覚になったりしたものだ。当時そんな言葉はなかったが、中二病というのに近いのかも知れない。
お店で流れていた曲はコレ↓
PV初めて見たけど、すごく長い…曲が始まるまでも3分近くあるし…
エロイヨ…(ボソ
昔よく聴いたものだから、歌詞はある程度覚えている。小さな声で口ずさむと、暇そうにしていたお店のおばさんが少々驚いたような顔をしたあと、フランス語でなにか話しかけてきた。
そりゃあ、一見して渡航者とわかる東洋人が、たまたまBGMで流れた20年以上前に流行ったフランス語のポップスに合わせて口ずんだら奇異な目で見られても不思議ではない。
私のフランス語会話は、歌ほど流暢なわけではなく、むしろ片言にも満たないレベルであった。おそらくこの曲が流れていなかったら、積極的におばさんと会話することはなかっただろう。これも不思議な縁というものだ。
旅に出ていると、以前の記事にも触れたような『音の記憶』との出会いがあったり、新たな音楽に出会えたり、また音楽をキッカケに共通の話題ができたり、ということはしばしばあった。やはり私の旅は音楽となじみがある・・・というよりも、切り離せないのかも知れない。
【写真】2015年10月
【文章】2017年5月
そりゃあ、一見して渡航者とわかる東洋人が、たまたまBGMで流れた20年以上前に流行ったフランス語のポップスに合わせて口ずんだら奇異な目で見られても不思議ではない。
私のフランス語会話は、歌ほど流暢なわけではなく、むしろ片言にも満たないレベルであった。おそらくこの曲が流れていなかったら、積極的におばさんと会話することはなかっただろう。これも不思議な縁というものだ。
旅に出ていると、以前の記事にも触れたような『音の記憶』との出会いがあったり、新たな音楽に出会えたり、また音楽をキッカケに共通の話題ができたり、ということはしばしばあった。やはり私の旅は音楽となじみがある・・・というよりも、切り離せないのかも知れない。
【写真】2015年10月
【文章】2017年5月