最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

Johor Bahru - ジョホールバル

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

閉まっていたジョホール動物園

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  シンガポールから国境を越え、マレーシアのジョホールバルの街中から外れのほうへ歩いていると、動物園を見つけた。以前の記事などでも何度か記したことがあるが、いろいろな土地で動物園や水族館などを見かけたら、足を運ぶことも多い私である。

 しかし残念ながら、どう見ても開園しているようには見えなかった。脇には瓦礫が散乱し、入口は鉄骨でふさがれている。あまりに殺風景で、潰れて廃園になったようにさえ見えた。しかしインターネットで見ると今でもあるようなので、単に補修工事をしていただけなのだろう。

 後に知ったことだが、20世紀初期に作られた東南アジアでも有数の由緒ある動物園だそうで、入場料は日本円で50~60円ほどなのだとか。ますます中に入ってみたくなった。機会があれば再訪してみたいと思っているが、いまだ実現していない。人生も折り返し点を過ぎて、そんな場所がどんどん増えていく。

【写真】2011年11月
【文章】2018年9月

イスカンダル・マレーシアという地区

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 島国シンガポールはマレー半島の先端に位置している。シンガポールからは狭い海峡を橋で渡ることも可能で、対岸はマレーシアのジョホール州である。

 シンガポール建国からの歴史で見れば、大国マレーシアの顔色を窺いながら強かに生きる小国シンガポールという関係が長らく続いたが、近代のシンガポールはその関係を脅かすほどに経済を発展させた。そういったことから、近年ではマレーシア側の国境の街であるジョホールバルを中心に、シンガポールからの経済効果の流入を期待した開発が行われている。

 イスカンダル・マレーシアは対岸にシンガポールを望むジョホール州の南海岸付近の開発地区の名称である。名前の通りマレーシアの政府が推進しているプロジェクトで、指定地区はシンガポール本島の3倍の広さ、東京都と同じくらいの面積があるのだとか。

 イスカンダルと聞くと、宇宙戦艦ヤマトの目的地の惑星の名前を思い出してしまうのは、昭和生まれの日本人だけかも知れない。ただし、このイスカンダル・マレーシアのイスカンダルは、開発開始時のジョホール州のスルタンの名前からとられている。

 東南アジア、特にイスラム教が盛んな国々では、イスカンダルという名前は珍しいものではない。イスカンダルという名は、元々ペルシャやアラビアで、ギリシャ名アレクサンドロス・英名アレサンダーを指したものである。

 東南アジアでも見られるこの名前が、古代マケドニアのアレクサンドロス大王(アレクサンドロス3世)に因んでいることは言うまでもない。イスラム世界ではその勇猛な英雄伝説が広く知られており、イスラム教とともにその伝説も東南アジアまで浸透した結果である。

 人名や地名も、その歴史や背景がたくさんあって、非常に面白い。

【写真】2011年11月
【文章】2018年8月

料理の名前はわからなくても、食事は食べられる

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 これはシンガポールからマレーシアのジョホールバルに渡った時に食べたもの。

 この時も特に予定は決めておらず、その日の思いつきでシンガポールからマレーシアに渡ってみることにした。バスに乗ってマレーシア側の国境の街ジョホールバル着いた。無事入国し、街に入ってまもなく、まだ昼食には早い時間であったが、朝に軽食しかとらなかったため、少々小腹が空いた。

 地図も旅行ガイドも持っていなかったし、当時はインターネットが海外の旅先で手軽にできる環境ではなかったので、シンガポール人と話して聞いた以外の事前情報は特に持っていなかった。故に、どのお店が美味しいのか、どんなものが美味しいのか、さっぱりわからないまま、とりあえず街を歩いて目についた小さな食堂に入ってみた。

 美味しそうな匂いが食欲をそそるが、マレー料理はあまり詳しくないので、メニューを見ても何がどんな料理だかわからないものが多いし、このお店で美味しいのがどれかもわからない。

 こういう時はまず店内を見回す。他のお客さんの食べているものから、多くの人が食べていたり、また良い匂いを立てていたりするものを選ぶのだ。それを店員さんに指差したら、大抵事足りる。

 他のお客さんがいなかったらどうするのかって?その時には読めない料理の中から勘で選ぶだけだが、とりあえず事前情報がなければ、賑わっている店を選ぶのは味の保証という面でも間違ってはいないと思う。

 こちらの記事でも書いたことがあるが、マレー料理のカレーは、まず甘味を感じることが多い。日本のカレーの甘口のようなものではなく、もっと直接的な、いわばシロップを口に入れた時のような甘さだ。そのあとスパイシーな辛さがやってくる。たぶん日本で出してもあまりウケないような気もするが、私は結構これはこれで好きだ。

【写真】2011年11月
【文章】2017年5月

マレーシアの言葉はわからないのだけれど…

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 私はマレーシアの言葉は、スラマ・パギ(おはよう)、スラマ・テンガハリ(こんにちは)、トゥリマカシ(ありがとう)くらいしか知らないのだけれど、マレーシアで見たこの看板には、色々な言葉で書いてあった。

 とはいえ、きちんと読めるのは英語、何となく読めるのが中国語、くらいしかない。以前の記事にも書いたが、現代のマレーシアの言葉はABCのアルファベット表記をするため、一見すると英語と見分けがつきにくい。とはいえ、マレーシアの言葉は良く見ると英語らしくない綴りなので、すぐにわかる。

 私も専門家ではないのでうまくその法則をロジカルに説明できないのだが、母音が多く二重子音が少ない(あるいは無い?)、英語というよりは日本語をローマ字表記した感じに似ていると思う。

 英語の「PROTECTED AREA」が、マレーシアで「KAWASAN LARANGAN」なのだろうと推測できる。ということは、左側の「NO ADMITTANCE~~」が右側の「DILARANG~」に相当するのだろう。

 まぁ例え言葉が全くわからなくても、この非常に目立つ鮮やかな朱色と挿絵で、とりあえず入ったらダメだということは理解できる。

 旅行の際に全く言葉が通じなくても、ある程度の意思疎通ができてしまうのは、やはり良く言われているように、コミュニケーションに於いて言葉の占める割合は、我々が思っている以上に高くはないということなのだろう。

【写真】2011年11月
【文章】2017年2月

シンガポールからマレーシアに渡る

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 シンガポール本島は、マレーシアのあるマレー半島の先端に浮かぶ淡路島くらいの小さな島である。マレーシアへは橋が架かっており、バスや鉄道で簡単に行き来することができる。

 上の写真は橋をバスで渡っている際に撮ったものだが、バスの窓の汚れが写ってしまった。

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 橋を渡る前にシンガポールで出国手続きをする。橋を渡った後はマレーシア側で入国手続きをすることになる。JABATAN IMIGRESEN MALAYSIAがいわゆるイミグレだが、IMIGRESENという単語があるのは面白い。該当する言葉が元々なかったのだと思うが、そういった場合日本でも昔から色々な外国語を取り込んで日本語化したのと同様で、この単語はマレーシアに於ける外来語である。この単語をGoogle翻訳で言語を自動検索にしてやると、ちゃんとマレー語として出てくる。

 マレー語は元々アラビア系のジャウィ文字が使われていたが、イギリス統治以降マレーシアではいわゆるアルファベットを使用するのが一般的となっている。日本はこれまでの歴史上、欧米の統治下におかれたことはなかったが、そうなっていたら英語化されていたかも知れない。

 中国の漢化政策もそうだし、日本統治下の朝鮮や台湾も然りであるが、言葉が共通になるとスムースなコミュニケーションが捗って便利であり、為政者が母国の言葉に揃えようとするのもわからなくはない。現代の企業に於いても、親会社や社長が英語圏の人だと、社内では英語がかなり公用語化するのは自然の流れだ。しかし、歴史の善悪は私には判断できないが、やはり言語や文字は文化であり、歴史から見れば文化遺産が失われていくのはもったいない気がするのだ。

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 話を元に戻そう。マレーシア側ジョホールバルのイミグレは、駅に隣接している。ここからはシンガポール方面行はもちろん、首府クアラルンプール行の列車も出ている。

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上の写真の拡大
WOODLANDSというのはシンガポールのイミグレがあるところ。(要はシンガポール行き)
K LUMPURは首府クアラルンプール。マレー半島の西岸にある。
TUMPATはタイ南部ナラティワート県と接するマレー半島東岸の街。
【写真】2011年11月
【文章】2016年11月
  
プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



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