最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

Eastern 東部

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

シンガポールで何となくMRTを降りて海岸の公園に行ってみた

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 シンガポールは一つの国ではあるが、その国土の大部分を占める本島でも淡路島程度の大きさである。端から端まで車で走って、だいたい1時間くらいだ。そんなシンガポールに旅行で長期間滞在していると、特に行きたいところもなくなってくる。

 以前の記事『フィーリングで降りたって放浪してみる』にも書いたことがあるが、そういう時は特に目的地もなくMRT(地下鉄)や路線バスに乗って、なんとなくフィーリングで降りて街を歩いてみたりする。

 この時降りたのはMRTのPasir Risという駅。漢字表記が巴西立と書くのも妙に面白い。日本人の我々が『パシリ』と聞くと、使いっ走りを想像するが、実際それに似た発音だ。

 特に下調べなどはしておらず、ガイドブック等にもなにも載っていなかったのだが、大きな地図を見ると海沿いに大きな公園がありそうだったので降りてみることにしたのだ。

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 この辺りはシンガポールといってイメージするような観光エリアや繁華街、あるいはビジネスエリアや石油化学コンビナートがあるわけでもなく、宅地が多いようだった。鮮やかな色のマンションが積み木のように並んでいて面白かった。

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 駅のすぐ近くには広い芝生の公園があったが、もしかしたらこれから何かが建つのかも知れない。

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 海沿いの公園のほうに歩いてみた。公園内はサイクリングロードが整備されており、自転車レンタルのお店もあったので借りてみた。週末ではなかったので、人も少なく静かで快適だった。少々寂しげなくらいだ。

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 南国の海岸の公園をサイクリングする機会というのもそれほど多くはない。写真は映えないかも知れないが、空が晴れ過ぎていないのも幸いした。南国のカンカン照りの中で自転車を長時間漕ぐのは、もはや自殺行為とも言える。

 この少し向こう側には遊園地かウォーターパークみたいな施設があったが、平日で閉まっていたと思う。その横をすり抜けるように自転車で走ったのを覚えている。その後、公園から少し出て街を走ってみたりするのも違った風景が見えて面白かった。

【写真】2011年11月
【文章】2018年12月

シンガポール郊外の自転車置き場

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 シンガポールでは一番大きな本島も淡路島ほどの大きさであり、それほど大きくはない。だが淡路島と同じくらいということは端から端まで高速道路を走れば1時間程度はかかる。その国土の中には、普段我々がシンガポールと聞けば想像するような洗練された都会だけではなく、郊外にはベッドタウンが広がっているし、熱帯雨林のジャングルが広がっているところもある。

 郊外に向かうと、駅の周辺でもさほどお店や見どころなどがあるわけでもないが、駅前や付近の公園などの公共スペースはゆったりと土地が使われ、洗練された綺麗な街並みが多い。さすが独裁による強権で、理想的な都市計画を実行してきた国だと思ったりした。

 駅のそばにあった自転車置き場も2段式で、さまざまな自転車が止めてある割には整然としていた。特に日本と変わらない風景のようにも思えるが、よく観察してみるとやはり小さな発見があって面白い。

 とりあえずマウンテンバイクやクロスバイクが圧倒的に多かった。シンガポールの道は特に悪路が多いわけではないので、必要に応じたものというよりはファッションの一部だろう。日本でも流行った時期があったと思うが、これほどではなかったような気がする。こういった生活に密接な部分に遊び心を取り込む比率が高いところは、アジアよりも欧米に近い気もする。私の偏見かも知れないが。

 それともう一つ気が付いたのは、荷台の部分にシートを取り付けている自転車が何台かあったことだ。マウンテンバイクにも後部シートをつけているのがあった。日本では子供を乗せるためのシートがついているものがあるが、それではなくバイクの後部座席のようにサドルのようなシートが後部についており、明らかに大人が二人乗りするためのものだ。

 シンガポールで二人乗りの自転車を多く見かけたかどうかは今となっては覚えていない。だが少なくとも後部シート付の自転車が街中で散見されるということは、二人乗りが違法ではないのかも知れない。

 何気ない日常の景色の中にも、訪問先の流行やルールあるいはマナーの違いが見えたりする。史跡や名所を巡ることが教養になるのは当たり前だが、何気ない場所でも観察してみると些細だけれど興味深いことが見出せることも多い。これもまた旅の面白いところかも知れない。

【写真】2011年11月
【文章】2017年11月

シンガポールのチャンギ刑務所

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 シンガポールの東部、チャンギ地区にある刑務所。今でも刑務所として使われている。
 元々は英国統治時代に作られたものだが、第二次世界大戦時に日本がシンガポールを占領していた頃には、日本軍によって使用され、連合軍の捕虜の収容所にもなっていた。

 当時の日本軍の捕虜収容所としては比較的マシだったらしいが、それでも劣悪な環境の中、多くの捕虜が命を落とした。以前の記事でも紹介した『戦場に架ける橋』で有名な泰緬鉄道建設などの強制労働などにも狩り出され、そこでも多くの捕虜が亡くなった。

 現在ではチャンギといえばシンガポールの空港を思い浮かべる方も多いとは思うが、連合国側とくに英国や英連邦諸国の間では、長年チャンギと言う地名は刑務所を暗喩する言葉であったそうだ。

 ほとんどが戦争を知らない世代である戦後日本人の我々が、個人レベルでその責任を負う必要があるのかは疑問である。しかし、少なくとも知らなければならないとは思う。過去を知ることは、より良い未来を考え、形作るための第一歩なのだろうと思っている。

【写真】2011年11月
【文章】2017年10月

  
プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



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