最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

KhonKaen コーンケン

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

コーンケンの街の記憶がほとんどない

2006-05-04_19.03.53

 タイ東北部のコーンケン。タイでは比較的大きな都市の一つである。とはいえ、タイではバンコクが随一の人口500万人超の都市であるのに対し、地方都市は軒並み非常に規模が小さく、日本で言う政令指定都市レベルの人口を持つ都市は存在しない。人口10万人を超える都市でさえ5~6県に一つしかない程度なのだが、コーンケンはそのうちの一つである。

2006-05-04_19.08.19

 この街は要所にあるので、何度も通過もしたし、泊まって街を歩いたこともある。しかし、実はそれほど印象に残っていないし、写真も数えるほどしかないのだ。

 もちろん今ほどパシャパシャと写真を撮る時代でもなかったし、ゆっくりと滞在していなかったこともあるかも知れない。

2006-05-04_19.25.36

 あまり印象に残っていないというのは、特別なトラブルがなく、それなりに楽しく快適に過ごせたことの証なのだろうと今となっては思う。だから悪いことではない。

 なるべく避けようと思うはずのトラブルや事件が、後になって印象的な思い出となるのは皮肉なことではある。とはいえ、やはりわざわざ虎の尾を探して踏む気にはならない。

 というわけで、いくつか何の変哲もない町並みの写真が残っていたが、正直どんな気持ちで撮ったのか、どんな場所だったのか、さっぱり覚えていない。なんとなくこんな場所も行ったかなぁ、という程度である。もしかしたら、また別の鍵が記憶の扉を開くことがあるのかも知れないのだけれど。

【写真】2006年5月
【文章】2019年7月



タイ東北部コーンケンの街の準備中夜市

2006-05-04_19.25.57

 タイをはじめ東南アジアや東アジア諸国では夜に屋台街、ナイトマーケットが開かれるところは多い。そして過去のナコーンラーチャシーマの記事で同様のことを書いた覚えがあるが、夜市に向けて準備中の屋台街を歩いてみるのもまた楽しいものである。ちなみにこちらはタイ東北部の大都市コーンケン。

 ナイトマーケットが開いてからとはまた異なる活気である。あまりテキパキとした感じは少ないが、それぞれのマイペースで屋台や露店が作られ、屋台街が構成されていく。早くから開けるお店もあれば、どうせ客はまだ来ないだろうとサボっている露店もある。

2006-05-04_19.16.35

 夜市は当然夜が華であるし、本来の意味で楽しむのは夜に訪れるのが良い。だが、街の色々な表情を見られるというのは、旅行者にとっては楽しいものではないだろうか。そういう意味では、夜市が始まる前に訪れてみるのもまた面白いのではないかと思うのだ。

【写真】2006年5月
【文章】2019年2月


昔コーンケンの空港でエートカラバオに会った

2006-05-05_09.47.21

 カラバオといえば、恐らくタイで知らない人はいないほど有名なプアーチウィットと呼ばれるジャンルのバンドの第一人者である。日本の代々木公園のタイフェスティバルでも呼ばれて演奏したことがある。プアーチウィットについては日本に似たジャンルがないのでなかなか説明が難しいのだが、パンクロックとフォークと演歌が混じった音楽と言えば良いのかもしれない。

 私もVCDなどを多数所持しているし、タイの有名ビールのビアチャーンのCMの曲など、私が口ずさめるような曲もいくつかあった。

 エートはそのカラバオのボーカル兼ギタリストである。本名はユンヨン・オーパークンだが、エートカラバオ(カラバオのエート)の方が知られている。

 この旅の時は、とりあえずタイ東北部イサーンやラオスを放浪した後、バンコクに戻るのに鉄道が取れなかったので、コーンケンから飛行機で飛ぶことにしたのだった。

 コーンケンの空港はそれほど大きくはなく、人も少なくて閑散としていた。週末や繁忙期ではなかったこともあるだろう。そんな中でゆったりと飛行機を待っていると、エートカラバオがやってきて、同じ待合室で同じ飛行機を待つことになった。一目でエートカラバオとわかるファッションだ。

 写真を撮らせてくださいとお願いすると、快諾頂いた。背は思っていたよりもずいぶん低かったのだけれど、存在感があった。反社会的なスタイルにも見えるが、とても紳士的で物静かで、丁寧で笑顔が優しく、そしてとても良い香りがした。

 同じ飛行機であったが、席が近くはなかったので、搭乗時以降は見ていない。とはいえ、いわゆるレジェンドと言われるレベルの大スターでも、御付きの人に囲まれているわけでもなかったし、気さくな感じだったのが印象的だった。昔だったからなのか、タイだからなのかはわからないが、僥倖であったとは思う。

【写真】2006年5月
【文章】2019年2月
  
プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



記事検索
カテゴリー
ブログコミュニティ
いろいろな旅行ブログ
にほんブログ村 旅行ブログへ

いろいろなタイ旅行のブログ
にほんブログ村 旅行ブログ タイ旅行へ

いろいろな台湾旅行のブログ
にほんブログ村 旅行ブログ 台湾旅行へ

いろいろな中国旅行のブログ
にほんブログ村 旅行ブログ 中国旅行(チャイナ)へ
メッセージ

名前
メール
本文
Thanks for your visit (UU counts)

    2016/6/2開設