最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

不自然な自然

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

橙色に染まった空

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 超大型台風19号、我が家は暴風域の端をかすった程度でしたが、それでも昨日の昼間はものすごい風と雨でした。

 夕方、ピークが少し過ぎてきたころ、台所の窓が橙色に染まっていました。まるで外が火事のようです。窓を開けてみると、世界がオレンジ色。外はまだ強風と雨でしたが、閉じていたリビングの雨戸も開けて写真を撮ってみました。この後すぐに日が落ちて真っ暗になりました。およそ5分程度のものです。

 写真、修整などは全くしていません。フィルターも使っていません。夕方にだけ伝わる波長の長い光が、空気中の水蒸気や水分により低空で散乱するのでしょう。素人なのでメカニズムはよく知りません、勝手な想像です。

 世紀末を思わせるような妖しく禍々しくも見えますが、美しくもあります。


 朝になって、直撃を受けた地域の被害が明らかになりつつあります。皆様のご無事とご健勝を祈ります。

鞍馬寺の木の根道

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 源義経が牛若丸と呼ばれていた少年期に修行をしたと言われる京都の鞍馬寺。鞍馬の山奥にあるわけだが、入口からも本殿まではかなり登ることになる。本殿からさらに奥の院の参道を登ると、峠を越えて貴船神社の方に出ることもできる。

 その峠の辺りに木の根道と呼ばれる奇景がある。杉の木々の根が地表に出ており、さながらイスラム美術のアラベスク模様のようだ。この辺りの地面は砂質ホルンフェルス、すなわち砂岩がマグマの熱によって変成した変成岩で、非常に硬い。そのため根が地中に伸びることができず、地表を這うように伸びたのである。不自然にも見える奇景が自然の力の結果だとは不思議なものだ。

 牛若丸もここで兵法修行をしたと伝えられている。鞍馬寺の境内には、他にも牛若丸に所縁があると言われる場所が点在している。

※2018年9月現在、先般の台風21号の影響で本殿まではケーブルカーでも徒歩でも登れません。当然その先の奥の院方面にも行けません。10月ごろにはケーブルカーが先に開通して本殿までは行けるようになる予定だそうですが、徒歩の参道や本殿より奥の参道は開通時期未定とのことです。早く元通りになるよう願っております。

【写真】2018年3月
【文章】2018年9月


泰山斬雲剣

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 斬雲剣なんて書くと、武侠モノに出てくる剣法や技の名前みたいだが、これは泰山を登っている途中で見かけた奇岩の呼称である。

 確かに雲を斬る剣のような形をしている。こういったネーミングの由来を考えたりするのは、昔の人のイメージが垣間見えるような気がして楽しい。

 そういえば中国の山では、奇岩を見かけることも珍しくない。私が登ったことがあるのは泰山、黄山、嵩山、峨眉山、青城山、蒼山くらいなので断定的なことは言えないが、恐らく日本の山よりも圧倒的に奇岩を誇る風景が多かったように思う。

 おそらく地形や風土といった要因もあるだろう。日本はプレートの安定しない島国で火山や断層も多い。中国は大陸の厳しい気候にさらされる。山や岩石の作られ方や組成、あるいは地震や風雪などの自然環境による影響も異なるのは間違いない。逆に言うと、地面や岩石に過去の地球や自然の変動の記録が残っていることも多いはずなのだ。地学を知れば、世界の見え方も大きく違って来るような気がする。

【写真】2014年8月
【文章】2018年7月

季節外れの紫陽花

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 京都の西山周辺には、柳谷観音をはじめとして、紫陽花の名所が多い。
 近くの山中、例えば天王山の登山ルートの道端なんかでも紫陽花をよく見かける。もちろん付近の里山の脇にもたくさん咲いているのを見かける。

 ご存じの通り一般的な紫陽花のシーズンは6月頃である。だがこの写真は昨日撮ったものだ。光明寺の近くの里山を歩いていると、紫陽花が幾輪か咲いているのを見つけた。写真の咲いている花のすぐ左下にも残骸がちらほら見えるが、普通はもうすでに散ってしまった後である。

 お盆も過ぎ、そろそろ秋が近付く晩夏に紫陽花が咲くのは北海道くらいのものだと思っていたが、そういえば紫陽花は同じ株からでも、異なる色の花が咲いたり、時期を大きくずらして咲いたりする。紫陽花は気まぐれで連帯感がない花なのかも知れない。

 まるで私のようだって?大きなお世話だ。

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 おまけ。

 すぐ近くに玉虫を見つけた。残念ながら死骸だが、そういえば玉虫って子供の頃には普通の住宅街だった実家の近くでも見かけたものだが、最近はどこにでもいるものではないような気がする。

黒い川

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 今日は亀岡市の山間までバイクで出かけて、山歩きをしてきました。

 普通は亀岡と言えば、嵐山までの保津川下りの始点もある山陰道(国道9号線あるいはJR山陰線)沿いの市街の中心付近を想像します。京都市街からも峠を一つ越えるイメージなので、そんなに遠くはありません。ただし亀岡市は結構広く、市街から西に位置する湯の花温泉、さらに奥では大阪府の能勢と接しています。箕面や能勢の裏側にあたる部分なのです。

 市街から数十分ほど山間の道を走ると、少し開けたところにいくつか集落があったりします。

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 周辺は採石場が多くありました。たぶん写真を撮った場所は亀岡市の採石場の跡地で、前に見える山を越えると南丹市(旧園部町)のようです。

 採石場跡地周辺も少しばかり散策してみましたが、今は役目を終えて、植林が行われているようでした。ただ、あまり素人がウロウロする場所でもなかったと思います。崩れでもしたらかなり危険なので注意をしつつ、長居はせずに退散しています。

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 園部方面へ抜ける山道を見つけて、歩いてみました。

 渓流に沿って山を登ります。お天気の良い日に、小川のせせらぎを聞きながら山歩き、周りには誰もいません。贅沢なものです。

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 ある程度登ると、川が黒くなりました。

 正確に言うと、川底の石に黒いなにかがこびりついているように見えました。油汚れ、ヘドロのようなものにも見えなくもありません。葉っぱの腐ったもの、もしくはコケか藻が底に溜まっているのかとも思いました。

 そこで固い木片でゴリゴリ穿ってみましたが、まったく削れません。どうやらそういった類が付着しているのではないようです。

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 亀岡・園部・能勢の境目のあたりは、昔から錫やタングステン、雲母などが産出されたと聞きます。

 恐らくこの黒い川の上端付近でタングステンあるいは何らかの金属の鉱脈が走っており、それが川の水に流されて、少しずつ川底の石に析出していったのではないかと考えます。

 自然が成す、不自然に見える情景も、これまた自然の一部。面白いものですね。

【写真】2017年4月
【文章】2017年4月


  
プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



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